ANA AMEXカードとは?ポイント移行方法や評判を徹底解説!

ANA AMEXカードは、ANAユーザー向けに発行されるアメリカン・エキスプレスの提携カードです。
日常の決済で貯めたポイントを等価でANAマイルに移行できるほか、入会・継続ボーナスやANAグループ・加盟店での優遇、空港ラウンジや手荷物宅配といった旅行関連の特典も充実しています。
この記事では、ANA AMEXカードの基本情報からメリット・デメリット、ゴールドカードとの違いや評判、審査基準・申し込み手順まで徹底解説します。
ANA AMEXカードとは? 基本情報と特徴を解説

ANA AMEXカードに関する基本情報は、以下を参考にしてください。
年会費 | 7,700円(税込) |
国際ブランド | AMEX |
家族カード | 2,750円(税込) |
ETCカード | 無料 発行手数料:935円(税込) |
ポイント還元率 | 100円につき1ポイント※ |
申し込み条件 | 20歳以上・安定した継続的な収入がある |
与信枠(限度額) | 審査により決定 |
※200円=1ポイント加盟店および加算対象外利用分あり
ANA AMEXカードは、ANAマイレージクラブ会員向けに発行されるアメリカン・エキスプレスの提携カードです。
日常の買い物や旅行代金の支払いでポイントが貯まり、1,000ポイント=1,000マイルとして移行できます。ANAグループでの利用ではポイントが1.5倍となり、スムーズにマイルを貯められるのが特徴です。
入会・継続特典として毎年1,000マイルを獲得でき、さらに入会キャンペーンで最大18,000マイル相当の獲得も可能です。
アメリカン・エキスプレス独自の優待サービスも充実しており、旅行頻度の高い方やANAユーザーにとって魅力的なカードです。
ANA AMEXカードの主なメリット
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、マイルを貯められるだけでなく、旅行や出張をより快適にする特典が多数用意されています。ここでは、ANA AMEXカードの利用による主なメリットを7つ紹介します。
入会利用キャンペーンで大量ボーナスマイルを獲得
ANA AMEXカードの入会後3ヶ月以内に50万円以上利用することで、最大18,000マイル相当のポイントを獲得できます。さらに、翌年度以降もカードを継続するたびに毎年1,000ボーナスマイルが付与される仕組みです。
また、ANA航空券の購入や実際の搭乗時にも加算があり、通常のフライトマイルに加えて区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10%分のボーナスマイルがプレゼントされます。入会後は日常利用と旅行でスピーディーにマイルを貯められるのが特徴です。
ANAマイルへ高レートでポイント移行できる
ANA AMEXカードは、ポイントをマイルへ移行する際に価値が目減りしないのが大きなメリットです。
ポイント移行コース(年間6,600円・税込)に登録することで、1,000ポイントを1,000ANAマイルの等価で交換できます。手続きはオンラインからいつでも可能です。
貯めたポイントを無駄なくマイルにできるため、特典航空券の交換といった目標に向けて効率的にマイルを貯められます。
ポイント有効期限が実質無期限で利用できる
ANAマイルをじっくり貯めたい方にとって、ポイントの有効期限は重要なポイントです。
ANA AMEXのポイントは通常3年で失効しますが、前述のポイント移行コースに登録すると、有効期限が無期限になります。これにより、必要なマイル数が貯まるまで、焦らずにポイントを保持できます。
ただし、ポイントから交換した後のマイルには、移行した月から数えて36か月後の月末までという有効期限がある点には注意しましょう。
特約店やANAグループの利用でポイント還元率が最大2.5倍
ANAグループでの航空券や旅行商品の購入では、通常より高いポイント還元が適用されます。具体的には1.5%の還元率となり、日常利用に比べてより多くのポイントを積み上げられるでしょう。
また、ANAカードマイルプラス加盟店でカード決済をすると、最大2.5%の還元率が適用されます。
主な加盟店は、以下のとおりです。
・ セブン-イレブン
・ スターバックス
・ ヤマダデンキ
・ ベスト電器
・ マツモトキヨシ
これらの店舗を利用すると、通常のカード決済で貯まるポイントに加え、追加でANAマイルも直接貯まります。貯まったポイントをマイルに交換することで、合計で実質1.5%〜2.5%という高いマイル還元率が実現します。
ANAのサービス利用と身近な店舗での買い物の両方を組み合わせることで、マイルをどんどん貯められるのが魅力です。
全国主要空港ラウンジを同伴者1名まで無料利用可能
ANA AMEXカードを保有すると、全国主要空港のラウンジを同伴者1名まで無料で利用できます。
ラウンジでは雑誌、新聞が読めるほか、無料のソフトドリンク、Wi-Fi、充電可能な座席、静かな待合スペースが提供され、出発前や到着後の空港滞在を快適に過ごせます。
対象空港は新千歳・羽田・伊丹・福岡・那覇など全国各地に広がっており、家族、友人、ビジネスパートナーと一緒に利用できる点も魅力です。
手荷物無料宅配サービス
海外旅行や出張の際には、空港と自宅間でスーツケースなどの大型手荷物を無料で配送できるサービスが利用できます。
利用できるのは帰国時で、成田国際空港・中部国際空港・関西国際空港など主要な国際空港が対象です。
重い荷物を持ち帰る負担を軽減できるため、移動後も快適に過ごせます。特に、帰国時に公共交通機関を利用する方にとっては大きな助けとなるでしょう。
旅行傷害保険・ショッピング保険など付帯保険が充実
ANA AMEXカードには、旅行中の万一に備えた海外・国内旅行傷害保険が付帯しており、事故や病気などに対応しています。
さらに、ショッピング保険では購入した商品の破損や盗難を補償し、オンラインプロテクションによりインターネット上の不正利用からも守られます。
多面的な補償により、日常から旅行まで安心してカードを利用できる環境が整っているのです。
ANA AMEXカードのデメリット
ANA AMEXカードは、マイルが効率的に貯まるなど魅力的な特典が多い一方で、注意しておきたいポイントもあります。ここでは特に利用者から指摘されやすい3点についてご紹介します。
年会費や移行コストが高い
ANA AMEXカードの年会費は7,700円(税込)と設定されており、同じANA一般カードの中でも年会費2,200円(税込)前後のカードと比較すると負担が大きいです。
さらに、ポイントをマイルへ移行する際には「ポイント移行コース」への登録が必須であり、そのために年間6,600円(税込)が追加でかかります。
つまり、年会費と移行コースの費用を合わせると合計14,300円(税込)となり、一般的なカードと比べてコスト面でのハードルは高くなります。
マイルを効率的に貯めたい方にとっては必要な出費ですが、コストを重視する人には不向きな一面といえます。
AMEXブランドのため、利用できない店舗がある
アメリカン・エキスプレスは世界的に有名な国際ブランドですが、日本国内では一部の店舗やオンライン決済で利用できない場合があります。特に中小規模店では、対応していないケースも見られます。
そのため、国内での利便性を重視する方は、VISAやMastercardなどのサブカードを併用することをおすすめします。
旅行保険が自動付帯ではない
旅行保険は自動付帯ではなく、以下いずれかの支払いを ANA AMEXカードで行わなければなりません。
<保険適用対象となる支払い例>
・ 国際線航空券や国際線船舶のチケット
・ パッケージツアーの代金
・ 空港までの公共交通機関(電車・バスなど)の料金
ANA AMEXカードの旅行保険は利用付帯のため、単にカードを提示しただけでは補償されず、旅行代金の支払いに実際にカードを使う必要があります。
とはいえ比較的条件がわかりやすく、利用のハードルも高すぎないため、旅行費用をカードで支払えばしっかり補償が受けられます。
ANA AMEX カードの年会費の元を取るには?
ANA AMEXカードの年会費とポイント移行コースの費用を合わせると、年間で合計14,300円のコストがかかります。しかし、このコストは年間のカード利用額次第で十分に元を取ることが可能です。
その損益分岐点の目安となるのが、年間100万円のカード利用です。なぜなら、年間100万円を利用すると10,000マイルが貯まり、これをマイルの価値(1マイル=1.5円で計算)に換算すると15,000円相当になるからです。
このマイルで得られる価値(15,000円相当)が、支払う年間の総コスト(14,300円)を上回るため、実質的にコスト以上のリターンを得られる計算になります。
このように、年間100万円以上の利用が見込める方であれば、コストを支払ってでも実質1.0%のマイル還元率を維持する価値は十分にあると言えるでしょう。
ANA AMEXカードとゴールドとの比較
ANA AMEXカードには「一般カード」と「ゴールドカード」があり、それぞれ特典内容やマイル還元率に違いがあります。それぞれの基本的な違いについては以下を参考にしてください。
ANA AMEX | ANA AMEX ゴールド | |
年会費 | 7,700円(税込) | 34,100円(税込) |
国際ブランド | AMEX | AMEX |
家族カード | 2,750円(税込) | 17,050円(税込) |
ETCカード | 無料発行手数料:935円(税込) | 無料発行手数料:935円(税込) |
ポイント還元率 | 100円につき1ポイント※ | 100円につき1ポイント※ |
申し込み条件 | ・20歳以上 ・安定した継続的な収入がある | 原則として日本国内に住居を有する者 |
与信枠(限度額) | 審査により決定 | 審査により決定 |
※200円=1ポイント加盟店および加算対象外利用分あり
また、どちらが自分に合っているかを選ぶために、特典やキャンペーン面における両者の違いも整理しておきましょう。
ANA AMEX | ANA AMEX ゴールド | |
入会・継続特典 | 入会・継続ごとに1,000マイル | 入会・継続ごとに2,000マイル |
ポイント有効期限 | 「ポイント移行コース」(年6,600円)登録で無期限 | 無期限(登録不要) |
搭乗ボーナスマイル | 区間基本マイレージ×運賃倍率×10% | 区間基本マイレージ×運賃倍率×25% |
入会キャンペーン | 3ヶ月以内に50万円利用で最大18,000マイル相当 | 3ヶ月以内に180万円利用で最大68,000マイル相当 |
空港ラウンジ | 国内主要空港・一部海外ラウンジを同伴者1名まで無料 | 同左に加え「プライオリティ・パス」登録で世界1,400以上のVIPラウンジが利用可能(年2回無料) |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高3,000万円/ショッピング補償200万円 | 海外旅行傷害保険最高1億円 航空便遅延補償/ショッピング補償500万円/スマホ保険付き |
その他特典 | ANA FESTA・機内販売・A-styleで割引 | 優先チェックイン、ANA SKYコイン付与プログラムなど追加特典あり |
※最新のキャンペーン内容については公式サイトで最新情報をご確認ください
ゴールドカードは旅行保険やラウンジ特典がより充実していますが、年会費や利用条件も高めに設定されています。
一方で、ANA AMEXカードは年会費を抑えながらマイルを賢く貯められる1枚です。特にANAグループでの利用でポイントが1.5倍になる点や、日常の買い物で計画的に貯めたポイントを無駄なくマイルに移行できる点が魅力です。
まずは気軽にマイルを貯め始めたい方にとって、ANA AMEXカードはバランスの取れた選択肢といえます。
ANA AMEXカードの口コミ・評判
ANA AMEXカードは、ANAマイルを効率的に貯められる点や、日常利用でも使いやすい点が利用者から評価されています。実際の口コミを確認すると、旅行目的だけでなく普段の買い物でもメリットを感じているユーザーが多いことがわかります。
ここでは、ANA AMEXカードに関する代表的な口コミ・評判をみていきましょう。
ANA AMEXカードの口コミ・評判①|マイル年間移行の上限がない
・ANAマイルへの移行に制限がなく、使い残しが出ない
・大量のマイルを貯めたい人に向いている
・飛行機利用が多い人から高い支持を受けている
口コミの中で特に強調されていたのが「マイル移行に上限がない」という点です。一般的なクレジットカードでは年間で移行できるマイル数に制約がありますが、ANA AMEXカードではその制限が設けられていません。
そのため、ショッピングや日常決済で積み上げたポイントを余すことなくマイルに変換できます。結果として、ANAを頻繁に利用する人にとっては特典航空券へつなげられる大きなメリットとなっています。
ANA AMEXカードの口コミ・評判②|普段使いに良い
・日常利用でもポイントが自然に貯まる
・安心感のあるAMEXブランドで持つ満足度が高い
・ネットや街中での支払いにも幅広く対応できる
ANA AMEXカードは旅行だけでなく「普段の生活でも便利」という声が多く寄せられていました。毎日の買い物や公共料金の支払いに利用するだけでポイントが自動的に貯まり、マイルへ移行できるため「意識せずにマイルが加算されるのが嬉しい」という評価が目立ちます。
さらに、AMEXブランドならではの信頼感やサポート体制も利用者の満足度を高めています。結果的に、旅行を頻繁にしない人にとっても「普段の決済に安心して使えるカード」として選ばれていることが確認できました。
ANA AMEXカードの審査基準と申し込み手順
最後に、ANA AMEXカードの審査基準と申し込み手順をみていきましょう。実際にANA AMEXカードを申し込む際の参考情報として、ぜひお役立てください。
ANA AMEXカードの審査基準
ANA AMEXカードは、付帯特典やステータス性の高さが魅力ですが、申込みには一定の基準が設けられています。
まず、日本国内に居住し、満20歳以上であることが条件となります。学生は対象外で、アルバイトやパートといった収入が不安定な場合は、審査に通りにくい傾向があります。カード会社は長期的に利用できる安定性を重視しているため、継続した収入を得ている方が審査を通過しやすい傾向にあります。
ただし、専業主婦の場合には例外があり、申込書の年収欄に配偶者の収入を記入することで申込みが可能です。配偶者に安定した収入がある場合は、本人に収入がなくても審査に通るケースがあります。
家庭全体の収入を基準にして判断されるため、夫婦や家族単位でカードを活用したい方にとっても検討しやすいカードといえるでしょう。
ANA AMEXカード の申し込み手順
ANA AMEXカードの申し込みは、オンラインと対面(郵送を含む)の2つの方法があります。それぞれの手順に特徴があるため、自分に合った方法を確認しておきましょう。
【オンライン申し込み】
①アメックス公式サイトの申し込みページから必要事項を入力する
氏名・勤務先・年収・住所などの情報を入力し、支払い口座を登録します。本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)を準備しておくとスムーズです。
②申し込み後、審査が実施され結果が通知される
審査は通常即日から数日以内に完了し、結果は登録したメールアドレス宛に通知されます。
③本人確認手続き(eKYC)を行う
スマートフォンを利用して、顔写真付き本人確認書類を撮影・アップロードする方法が利用できます。カメラ付きの端末が必要です。
④審査通過後、カード番号とセキュリティコードが発行される
オンライン上で確認でき、ネットショッピングやスマホ決済にすぐ利用することが可能です。
⑤プラスチックカードが自宅に郵送される
通常1〜2週間程度でカードが届き、受け取りの際に本人確認書類の提示を求められる場合があります。
【対面・郵送申し込み】
①入会申込書に必要事項を記入し、本人確認書類とともに提出する
対面での申し込みでは、提携窓口(空港カウンターなど)や郵送での手続きが可能です。
②アメックス側で審査が行われ、結果が通知される
オンライン同様に、数日以内に合否が判断されます。
③カードが自宅に郵送される
審査に通過するとカードが発行され、通常1〜2週間で自宅に届きます。
まとめ|ANA AMEXカードはマイルを効率的に得られる特典豊富な1枚
ANA AMEXカードは、日常の買い物から旅行までスムーズにマイルを貯められる特典が充実した1枚です。入会・継続特典や高レートでのポイント移行、空港ラウンジ利用や手荷物宅配サービスなど、旅行好きには嬉しいメリットが揃っています。
さらに、ANAグループや提携店での利用で還元率が高まり、ポイントの有効期限も実質無期限で管理しやすい点も魅力です。一方で、年会費や移行コストの高さ、AMEXブランドの加盟店制限といった注意点もあります。
ANA AMEXカードは年会費とポイント移行コース費用で年間約14,300円のコストがかかりますが、年間100万円以上の利用があれば実質マイル還元率1%以上を維持できます。
本記事を参考に、ANA AMEXカードでマイルをお得に貯める、充実したクレジットカードライフを始めてみてはいかがでしょうか。

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