JCBカード Sとは?メリット・デメリットや他カードとの違いを解説

JCBカード Sは、年会費無料ながら豊富な優待やポイントアップ特典が利用できる、JCBのスタンダードなクレジットカードです。
年会費無料などのメリットがある一方で、還元率や海外での使い勝手など「本当に自分に合っているのか?」と迷う人も多いでしょう。
本記事では、JCBカード Sの特長やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
他のJCBカードとの違いや審査基準、どんな人におすすめなのかまでまとめているので、初めての1枚やサブカード選びで悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。
JCBカード Sとは?年会費やポイント還元率などの基本情報を紹介

【基本情報】
年会費 | 無料 |
国際ブランド | JCB |
家族カード | 無料 |
ETCカード | 無料 |
基本ポイント還元率 | 0.5%(※) |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生除く) |
ご利用可能枠 | 審査により個別に決定 |
※還元率は交換商品により異なります
JCBカード Sは、年会費永年無料で特典も充実したスタンダードな1枚です。ナンバーレスタイプなら最短5分で発行され、すぐにオンライン利用が可能です。
日常の支払いでは1,000円ごとに1ポイントが貯まり、対象店舗では最大20倍還元される場合もあります。貯まったポイントは、Amazonやスターバックスなどで使えます。
さらに、国内外20万カ所以上で最大80%OFFの優待「クラブオフ」、海外旅行保険2,000万円、スマートフォン補償3万円など安心の付帯保険も魅力です。コストを抑えつつ、特典を活用したい方におすすめです。
JCBカード Sのメリット
JCBカード Sには年会費無料で始められる手軽さに加え、豊富な特典や使い勝手の良さが備わっています。ここでは、特に注目したい6つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
家族カードも含めて年会費が永年無料
JCBカード Sの大きな魅力は、本会員だけでなく家族カードも含めて年会費が無料な点です。一般的なクレジットカードでは、家族カードの発行に追加費用がかかることもありますが、JCBカード Sなら家族みんなでお得に利用できます。
夫婦で分けて使ったり、大学生の子どもの生活費用に使ったりと、ライフスタイルに合わせて活用できます。
さらに、家族カードでの利用分も本会員のポイントに合算されるため、効率的にポイントを貯められるのも見逃せません。家計管理もしやすくなるため、固定費を抑えつつ賢くポイントを貯めたい家族におすすめです。
「JCB カード S 優待 クラブオフ」で国内外20万ヵ所以上で割引を受けられる
JCBカード Sに登録すると、専用の「JCBカード S優待クラブオフ」が利用でき、国内外20万ヵ所以上の施設で割引や特典が受けられます。グルメやレジャー、日用品の買い物など、日常生活のさまざまなシーンでお得感を実感できます。
たとえば、TOHOシネマズの映画鑑賞チケット割引や、横浜・八景島シーパラダイスのアクアリゾーツパス(水族館4施設パス)割引など、人気のレジャー施設も対象です。
さらに、PIZZA-LAでの宅配ピザ割引や、ホテル京阪ユニバーサル・タワーでの宿泊特典なども用意されており、家族や友人とのお出かけや旅行がよりお得に楽しめます。
加えて、会員限定のプレゼントキャンペーンやメルマガ登録者向けの特別クーポンも用意されているため、普段の外食やお出かけがより楽しみになるでしょう。
パートナー店で利用するとポイント還元率が最大20倍にアップ
通常の利用でもOki Dokiポイントが貯まりますが、JCB ORIGINAL SERIESのパートナー店で使うと、還元率がさらにアップします。
たとえばスターバックスなら通常の20倍、セブンイレブンでも3倍のポイントが獲得可能です。ほかにもAmazonやモスバーガー、ビックカメラなど、日常的に利用しやすいお店が多く対象になっているので、パートナー店を意識するだけで効率的にポイントが貯まるのが魅力です。
普段よく利用するお店が対象の場合、効率的にポイントを貯められ、日々の買い物がさらにお得になります。
カードのタイプやデザインを自由に選べる
JCBカード Sは、カードのタイプやデザインを自分のライフスタイルや好みに合わせて選べるのが特徴です。
券面の仕様は、カード番号が記載された「番号ありタイプ」と、番号を記載しない「ナンバーレスタイプ」から選べます。店頭で番号確認が必要な場面では番号ありが便利ですが、盗み見などのリスクを減らしたいならナンバーレスが安心です。
さらに、デザインも通常デザイン、環境に優しいバイオマスデザイン、ディズニーデザインの3種類から選べます、お財布を開くたびに気分が上がるような、見た目にこだわりたい方におすすめです。
最短5分でカードを使い始められる
従来のカードは使える状態になるまでに1週間ほどかかるのが一般的ですが、オンラインでJCBカード Sのナンバーレスタイプを申し込むと、審査完了から最短5分でカード番号が発行されます。
スマホ決済やネットショッピングなら、物理カードが届く前からすぐに使えるのが便利です。たとえば、急ぎでネットで買い物をしたいときや、キャッシュレス決済アプリにすぐ登録したいときに役立つでしょう。
もちろん、後日には実店舗で使えるプラスチックカードも郵送されるため、日常の買い物や旅行先などで物理カードが必要な場面でも安心して使えます。
今ならキャンペーンでお得に発行できる
JCBカード Sでは現在、以下の新規入会キャンペーンが実施されています。
・ 新規入会&条件達成で 最大33,000円キャッシュバック
・ 年間利用額に応じて 最大5,000円キャッシュバック
・ 家族カード同時入会で 最大4,000円キャッシュバック
条件を満たすと、最大42,000円分のキャッシュバックを受けられてとてもお得です。上記のキャンペーンはすべて2025年9月31日には終了するため、迷っている方は早めに申し込むことをおすすめします。
キャンペーンの詳細は、JCBカード S公式ページにてご確認ください。
JCBカード Sのデメリット・注意点
JCBカード Sは特典や利便性が充実している一方で、いくつかのデメリットや注意点もあります。ここで紹介する内容を、JCBカード S利用前にしっかり把握しておきましょう。
基本ポイント還元率が低い
JCBカード Sの基本ポイント還元率は、税込1,000円の利用につきOki Dokiポイントが1ポイント付与される仕組みです。
還元率に換算すると約0.5%となり、一般的なクレジットカードと同程度の水準です。そのため、ポイントを重視する方には少し物足りなく感じるかもしれません。
一方、同じJCBブランドの「JCBカード W」は基本還元率が約1.0%と高めなので、ポイント還元を重視したい場合はJCBカード Wを検討するのも手段のひとつです。
ただし、JCBカード Sでもパートナー店の利用やキャンペーンを活用することで、ポイント還元率を大幅に引き上げられます。年会費無料で特典や優待を幅広く使いたい方には、ポイント還元率だけにこだわらず、総合的な使いやすさでJCBカード Sを選ぶのもおすすめです。
国際ブランドが必ずJCBになる
JCBカード Sを申し込むと、国際ブランドはJCBに限られ、他の国際ブランドを選ぶことはできません。
JCBは日本発のクレジットカードブランドで、国内では広く利用できます。しかし、海外ではJCBの加盟店が少なく、使えないケースがある点に注意しなければなりません。
特に海外旅行や出張が多い方や、海外ECサイトでの買い物が多い方は、VisaやMastercardなど別のブランドのカードも併せて所有しておくと安心でしょう。JCBカード Sを利用する際は、国際的な目線での使用シーンも視野に入れておくことが大切です。
JCBカードとVisaやMastercardとの違いについては「JCB・Visa・MasterCardの違いとは?おすすめな人も紹介」も参考にしてください。
空港ラウンジサービスや国内旅行傷害保険は付帯しない
JCBカード Sは年会費無料で多彩な優待が受けられるのが魅力ですが、上位カードのJCBゴールドやプラチナに付帯する空港ラウンジサービスや国内旅行傷害保険は付いていません。
海外旅行傷害保険については利用付帯で用意されていますが、国内旅行時の補償はないため、旅行や出張で充実した補償やラウンジサービスを使いたい人は物足りないかもしれません。
そうしたサービスを求める場合は、空港ラウンジの利用や自動付帯の旅行保険がつくJCBゴールド以上のカードを検討するのが良いでしょう。
JCBカード SとJCBカード W・JCBカード W plus Iとの違い
JCBカード SとJCBカード W・JCBカード W plus Iには、以下の違いがあります。
JCBカード S | JCBカード W | JCBカード W plus L | |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
国際ブランド | JCB | JCB | JCB |
家族カード | 無料 | 無料 | 無料 |
ETCカード | 無料 | 無料 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5%~10.0% ※1 | 1.0%~10.5% ※1 | 1.0%~10.5% ※1 |
申し込み条件 | 18歳以上 ※高校生除く | 18歳以上39歳以下 ※2 | 18歳以上39歳以下 ※2 |
ご利用可能枠 | 審査により個別に決定 | 審査により個別に決定 | 審査により個別に決定 |
おすすめな人の特徴 | 優待や補償を重視し、家族や友人とお得に楽しみたい | とにかくポイントをたくさん貯めたい | 女性向けの特典も活用したい |
※1:還元率は交換商品により異なります
※2:高校生除く、40歳以降も年会費無料で継続利用可
JCBカード Sは、年会費無料で優待特典が充実したカードです。
国内外20万カ所以上で最大80%OFFとなる「クラブオフ」が利用でき、映画館やレストランなど日常的に優待を活用したい人に向いています。さらにスマホ補償や旅行傷害保険も付帯し、ポイント還元は対象店舗で最大20倍と高水準です。
一方、JCBカード Wは高還元率に特化した1枚で、基本還元率1.0%、Amazonやスターバックスなどでは最大10.5%還元が魅力。40歳までの申し込みで年会費無料のまま持ち続けられるため、ポイント重視の人におすすめです。
JCBカード W plus Lは、Wの高還元に加え、女性向けの特典や優待、保険が用意されており、女性特有のライフイベントに備えたい人にぴったりです。
JCBカード Sはどんな人におすすめ?
JCBカード Sは実際にどのような人に向いているのか、3つのタイプに分けて紹介します。
年会費無料で豊富な割引・ポイントアップ特典を受けたい人
JCBカード Sは、年会費無料で気軽に持てるだけでなく、国内外の優待施設での割引やポイントアップなど、日常の買い物をお得にできる特典が充実しているのが魅力です。
申込対象者に年齢の上限がないため、学生や社会人はもちろん、幅広い世代が発行できます。
また、「クラブオフ」を活用すれば、映画館やレストランなど約20万カ所以上で最大80%OFFの優待を受けられます。
さらに、パートナー店でポイントが最大20倍になるなど、国内外の優待施設での割引やポイントアップも受けられるので、日々の生活をお得に楽しみたい人に向いています。なお、高校生や18歳未満の人は申し込めないため注意しましょう。
ポイント還元よりもシンプルさと管理のしやすさを重視する人
JCBカード Sはポイント還元率の高さよりも、クレジットカードの扱いやすさを重視したい人にもおすすめです。
ポイント還元率が突出して高いわけではありませんが、シンプルな設計で使いやすく長く安心して利用できます。複雑な特典や条件が少なく、普段の支払いでストレスを感じにくいのがメリットです。
頻繁にカードを切り替えるのではなく、気軽に持てて安定して使える1枚を探している人にとって、JCBカード Sは「ちょうどいい」カードといえるでしょう。
他のクレカと併用してJCBブランドを持っておきたい人
すでにVisaやMastercardのカードを持っている人も、JCBブランドも1枚持っておくと、国内のJCB加盟店や優待を幅広く活用できます。
JCBカード Sは年会費が永年無料で余計な負担がかからないため、サブカードとしても持ちやすいでしょう。
特に、国内のパートナー店でのポイントアップや優待特典を活用したいときに、JCBカード Sを併用することでメインカードではカバーしきれない場面でもお得に利用できます。
用途に応じてカードを使い分けることで、ポイントを効率的に貯められるでしょう。
JCBカード Sの審査基準と申し込み手順
最後に、JCBカード Sの審査基準と申し込み手順について解説します。
JCBカード Sの審査基準
JCBカード Sの審査基準については、公式に詳細が公表されていませんが、目安となる基準はあります。
まず申込資格として、高校生を除く18歳以上であることが前提です。申込者本人、または配偶者に安定した収入があることも推奨されています。
JCBカード Sは年齢の上限が設けられていないため、学生から社会人、シニアまで幅広い層に対応しています。とはいえ、クレジットカード全般に共通して、多重申し込みや過去の支払い遅延が信用情報に残っている場合は審査に不利になる点に注意が必要です。
申し込み前に自身の状況を確認し、安定した返済能力を示せる状態で臨みましょう。
JCBカード Sの申し込み手順
JCBカード Sの申し込み手順は、ナンバーレスカードと通常のカードとで異なります。以下が具体的な申し込み手順です。
【ナンバーレスカード】
①インターネットの申し込みサイトから支払い口座などを設定する
JCB公式サイトの申込ページで会員規約に同意し、氏名・住所・電話番号・収入などの必要事項を入力します。支払いに使う口座情報の設定もここで行います。この際、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類と口座情報が必要です。
②入会審査後、メールにて結果が送信される
申込内容をもとに入会審査が行われ、審査結果は登録したメールアドレスに通知されます。
③MyJCBアプリをダウンロードする(本人確認あり)
審査通過後、MyJCBアプリをスマートフォンにインストールし、本人確認を行います。
④MyJCBアプリにカード番号・セキュリティコードが表示される
アプリ上でカード情報が確認でき、ネットショッピングやスマホ決済をすぐに利用できます。
⑤約1週間後にカードが郵送される
後日、プラスチックカードが登録した住所へ簡易書留で届きます。本人限定受取郵便の場合は、現住所が確認できる本人確認書類の提示が必要です。
【通常のカード】
①インターネットの申し込みサイトから支払い口座などを設定する
手順はナンバーレスカードと同様です。会員規約に同意し、必要情報を入力したら口座情報を設定します。
②入会審査後、メールにて結果が送信される
申し込み内容に基づいて審査が行われ、結果はメールで届きます。
③約1週間後にカードが郵送される
審査通過後、カードが登録住所へ送付されます。受取時は本人確認書類の提示が必要な場合があります。
まとめ|JCBカード Sは初めての1枚にもサブカードにもおすすめ
JCBカード Sは、年会費無料でありながら優待やポイントアップ特典が充実しており、初めてのクレジットカードにもサブカードにも適した1枚です。
国内のパートナー店でのポイントアップ制度や豊富な優待がありつつ、シンプルで管理しやすい設計となっています。また、申込対象者に年齢の上限がなく、幅広い世代に対応しているのも魅力のひとつです。
審査基準は一般的なクレジットカードと同様に収入や信用情報が重視されるため、安定した状況での申し込みがおすすめです。
ぜひ、本記事を参考にして、自分のライフスタイルに合った形で、JCBカード Sを上手に活用してみてください。

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