起業や独立をしているけどクレジットカードを持ちたいと思っている個人事業主の方。
このような悩みを抱えていませんか?
「個人事業主は審査は通りにくいのではないか?」
「自分の事業に合った特典やサービスがあるクレジットカードが分からない」etc
そこで今回は、個人事業主向けのクレジットカードの選び方やおすすめのカードをご紹介します。そして、保有することのメリットや審査率を高めるコツなども解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
手厚い入会特典も付帯。
ご入会後カードご利用条件達成ですぐに合計150,000ポイント獲得可能。
起業後すぐに発行可能な1枚。
所定コース料理を2名様以上ご利用する際に、1名分のコース料理代が無料になる「ビジネス・ダイニング・コレクション」など、記念日や会食にもおすすめです。
個人用と法人用に区別する
大前提として、プライベートと事業でクレジットカードは使い分けるべきです。個人用カードと法人用カードの違いに関しては、以下のように分けることができます。
個人カードと法人カードの違いは以下の通りです。
個人カード(一般カード) | 法人カード(ビジネスカード) | |
用途 | 個人の生活費や趣味、旅行など | 企業や法人の経費、 ビジネス関連の支出など |
申請者 | 個人が申請 | 会社や個人事業主が申請 (従業員が使用することもある) |
審査基準 | 個人の信用情報に基づく | 会社や個人の財務状況や信用情報に基づく |
利用限度額 | 個人の収入に応じた限度額 | 会社の規模や信用に応じて高めの限度額が設定されることが多い |
特典やサービス | ポイント還元や旅行保険などの個人向け特典(家族会員向けもあり) | 法人向けの特典やサービス(出張手配、経費精算のサポートなど) |
勿論、個人用のクレジットカードで事業の経費を支払うことは可能であり、現に使い分けていない方も少なからずいます。
しかし、個人用と法人用の支出が1枚のカードになっていると、経費の管理が煩雑になり、使いすぎに気づかない点や個人的な支出を事業経費として計上してしまう恐れがあるなど、管理が難しくなると言えます。
一般カードを2枚持って使い分けるのも良いですが、事業用とプライベート用に分けるということが大切です。
個人事業主がクレジットカードを持つメリット
ここでは、個人事業主がクレジットカードを持つことで得られるメリットをご紹介します。
①経費管理が楽になる
個人用クレジットカードと法人用クレジットカードと分けて利用することで、利用明細が個別で発行されるため、会計処理や確定申告などの管理が楽になると言えます。
また、法人用クレジットカードでは、管理に役立つサービス(管理ソフトとの連携・優待価格での利用・相談窓口など)が充実しているため、経費管理の効率化を図ることができるでしょう。
②経費削減できる
経費の支払いでポイントを貯めることができ、貯めたポイントで備品を購入するなどのポイントを利用した経費削減が可能になります。公共料金の支払いなども利用することができ、なおかつポイントも貯まるため、お得で利用用途が多い点が特徴であると言えます。
ポイントの利用可能領域と自身の利用用途が合致しているかどうかを確認するようにしましょう。
③ビジネスに役立つ特典が利用できる
法人用のクレジットカードでは、海外・国内旅行傷害保険などの付帯サービスだけでなく、会計ソフトや福利厚生サービスなどのビジネス向け特典・サービスが付帯している点が特徴であると言えます。
さらに、ステータスが高いカードの場合、カード保有者との交流会に参加できる特典が得られるため、ビジネスの機会が広がる可能性があります。
④個人用クレジットカードより限度額が高い
法人用クレジットカードは個人用に比べると利用限度額が高く設定されているため、思わぬ支出や新たな事業に対する費用が生じた場合でも比較的自由に柔軟に対応する事ができます。
法人用のクレジットカードでは、利用枠を500万円に設定できる(個人用では限度額が100万円程度のものが多い)ことも珍しくありません。資金繰りを効率化するためにも、ぜひ事業者向けのクレジットカードを活用しましょう。
⑤ステータスが保証される
個人事業主、特に起業前後では収入などの面で「不安定」という印象を持たれやすいため、クレジットカードを持っていれば、ステータスを担保することができます。
クレジットカードは発行基準が設けられていることから、誰でも簡単に所持する事ができません。そのため、収入や信用情報(クレヒス)の高さがあることが、クレジットカードを持つことで証明できるという点が特徴です。
個人事業主がクレジットカードを選ぶ際のポイント
年会費
年会費が負担となって、思うように事業が行えないといった状態にならないように、自分の現状に合った年会費(その他の費用も)であるかどうかを確認しましょう。
また、年会費に見合ったサービスや特典があるかどうか、コストパフォーマンスの善し悪しも重視すべきポイントであると言えるでしょう。
ポイント・マイル還元率
ポイントが高還元率のカードであれば、事業経費の一部を実質的に削減することができます。さらに、自分がよく利用するサービスにポイントが使えるかどうかといった、ポイントの利便性にも着目しておくと良いでしょう。
また、出張で航空機をよく利用する方であれば、マイル還元率の高さにも着目してカードを選ぶと良いでしょう。
利用限度額
独立をして働くにあたって、時に多額の出費が生じてしまう可能性があります。将来的なことも見越した上で、利用限度額が大きいものを選ぶと良いでしょう。
一般的に、利用限度額は100万円〜500万円が中心ですが、一律の上限が設定されておらず申込者の利用実績や収入に応じた額を上限とするクレジットカードもあります。そのため、自分に見合った利用限度額を予め把握しておくことも重要であると言えるでしょう。
付帯サービスの内容
会計ソフトや請求書管理、出張時のサービスなど、ビジネスに役立つ特典が付帯されているカードを選ぶことで、独立して働く際の手助けになったり、費用削減に繋がると言えます。ただし、自分の事業に役に立つかどうかをしっかり確認した上で、自身の事業に合ったカードを選ぶようにしましょう。
また、出張が多いのであれば旅行傷害保険の有無や補償額を必ずチェックしておきましょう。さらに、ECサイトなどでの購入が多い場合にはショッピング保険もあると良いと言えます。
個人事業主におすすめのクレジットカード5選
①アメックス・ビジネス・グリーン・カード
入会金・年会費 | 13,200円 |
ポイント名 | メンバーシップ・リワード |
ポイント還元率 | 0.5%〜1% |
ポイント有効期限 | 最大3年(条件達成で無制限に) |
国際ブランド | American Express |
電子マネー | Apple Pay・Google Pay・iD・QUICPay |
追加カード | 6,600円 |
付帯サービス・保険 | 海外/国内旅行傷害保険:最高5,000万円 ショッピング保険:最高500万円 |
締め日・支払日 | 締め日:毎月10日 支払日:翌月4日 |
申込条件 | 個人事業主 / 法人代表者の方 |
利用限度額 | カード利用や期日決済の実績を積まれることで変動 |
インビテーション | なし |
アメックス・ビジネス・グリーン・カードは、一般カードではあるものの、空港ラウンジを無料で利用できる点やマイルが貯めやすい点など、サービス面が充実しているカードであると言えます。
ビジネスに役立つ特典としても、コワーキングスペースの優待特典サービスや名刺管理アプリの優待特典、クラウド会計ソフトとのデータ連携サービスなど豊富であり、個人事業主にメリットが多いカードであると言えます。
具体的な特典に関しては、以下でご紹介します。
アメックス・ビジネス・グリーン・カード特典
・「弥生会計」と「クラウド会計 freeeの会計ソフト」へAPIを用いて自動連携可能
・請求書の発行から催促までを一元管理できる「請求管理ロボ」を優待利用できる
・ビジネス目的のカード利用分を「分割払い」または「リボ払い」に変更可能(ペイフレックス® for Business)
・追加カードの利用限度額設定や管理機能(経営管理や事務処理の効率化)
・福利厚生プログラム「クラブオフ」のVIP会員年間登録料が無料
・入会後、利用条件達成で合計40,000ポイント獲得可能
②セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費 | 初年度無料 (2年目以降は22,000円) |
ポイント名 | 永久不滅ポイント |
ポイント還元率 | 0.5%~ |
ポイント有効期限 | 無制限 |
国際ブランド | AMEX |
電子マネー | Apple Pay・Google Pay・iD・QUICPay |
追加カード | 家族会員:3,300円 ETCカード:無料 |
付帯サービス・保険 | 海外旅行傷害保険:最高1億円 国内旅行傷害保険:最高5,000万円 ショッピング安心保険:年間最高300万円 |
締め日・支払日 | 締め日:毎月10日支払日:翌月4日 |
申込条件 | 個人事業主・経営者をはじめ、安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方(学生、未成年を除く) |
利用限度額 | ~1,200万円 |
インビテーション | なし |
アメックス・ビジネス・グリーン・カードの付帯特典では物足りない方には、こちらのセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードがおすすめです。個人用カードとしても法人用カードとしても利用できる点が、他のビジネスカードにはない特徴であると言えるでしょう。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード特典
・各種経費をまとめて一括払いで、利用分から支払いまで最長56日間の猶予やリボ払いに変更可能
・顧問弁護士の紹介をはじめ、弁理士・税理士などのサポートも受けられる
・初年度年会費無料でかつ最大12,000円相当の永久不滅ポイントが貰える
▼詳しくはこちらもご覧ください。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードとは?〜メリットやデメリットなどを詳しく解説!~
③三井住友カードビジネスオーナーズ
年会費 | 永年無料(本会員、パートナー会員ともに) |
ポイント名 | Vポイント |
ポイント還元率 | ~1.5% |
ポイント有効期限 | 獲得月より1年間 |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
電子マネー | iD・Apple Pay・Google Pay |
追加カード | ETCカード iD専用カード |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円 ※選べる無料保険→ご希望に応じて旅行傷害保険をお好きな保険に切替え可能 |
締め日・支払日 | 締め日:毎月15日、月末 支払日:翌月10日、26日 |
申込条件 | 満18歳以上(高校生は除く)の法人代表者、個人事業主(副業、フリーランスを含む)の方 |
利用限度額 | ~500万円 |
インビテーション | 年間100万円(税込)以上の利用で「三井住友カードビジネスオーナーズゴールド」に年会費永年無料でアップグレード |
三井住友カードビジネスオーナーズは、年会費が永年無料で、かつ利用限度額が500万円と高く設定されているのが魅力であると言えます。さらに、ナンバーレスでセキュリティの高さや支払い方法(分割払い・リボ払いなど)を選択できる点からも、個人事業主におすすめのカードであると言えます。
ビジネスに役立つ具体的な特典を以下で紹介しますので、参考にしてみてください。
三井住友カードビジネスオーナーズ特典
・「請求書支払い代行サービス」により、支払期限の延長や支払代行が可能
・「福利厚生代行サービス」によって、幅広いサービスを割引料金で利用できる
・ゴールドカードにアップグレードすれば、海外・国内旅行傷害保険やショッピング補償、無料の空港ラウンジサービスが付帯される
・SBI証券の口座開設を行うことができる(三井住友カードつみたて投資・SBI証券Vポイントサービス)
④JCB CARD Biz
入会金・年会費 | 初年度年会費:無料 2年目以降:1,375円 |
ポイント名 | Oki Dokiポイント |
ポイント還元率 | 0.5%~ |
ポイント有効期限 | 無制限 |
国際ブランド | JCB |
電子マネー | Apple Pay、Google Pay |
追加カード | 発行不可ETCカード:永年無料 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高3,000万円 国内旅行傷害保険:最高3,000万円 ショッピング保険:最高100万円(年間) |
締め日・支払日 | 締め日:毎月15日支払日:翌月10日 |
申込条件 | 18歳以上の法人代表者または個人事業主(フリーランス・副業を含む) |
利用限度額 | 500万円 |
インビテーション | 不明 |
JCB CARD Bizは、決算書など法人確認書類不要で申し込みが可能で、最短5分でカード番号を発行できるモバイル即時入会が利用できる点がメリットであると言えます。初年度年会費無料な上、個人事業主のビジネスで利用できる特典が多く、業務効率化もできる点が個人事業主におすすめです。
JCB CARD Biz特典
・「請求書カード払い」を使うことでカード決済を受け付けていない取引先でも支払い可能
・業界初のサイバーリスク総合支援サービス・保険付帯
・「弥生会計 オンライン」のベーシックプランまたはセルフプランは2年間無料で提供
・「やよいの青色申告 オンライン」のトータルプラン、ベーシックプランまたはセルフプランは初年度無料で利用可能
・国内の主要空港、およびハワイ ホノルルの国際空港内にあるラウンジを無料で利用可能
・インターネット限定新規入会キャンペーンで、最大20,000円分プレゼント
⑤マネーフォワード ビジネスカード
入会金・年会費 | 永年無料 |
ポイント名 | マネーフォワードポイント |
ポイント還元率 | 1~3% |
ポイント有効期限 | 最終決済日から半年 |
国際ブランド | VISA |
電子マネー | Apple Pay、Google Pay |
追加カード | 無制限(2枚目以降は発行手数料900円) ETCカード:発行不可 |
付帯保険 | なし |
締め日・支払日 | 締め日:毎月15日支払日:翌月10日 |
申込条件 | 18歳以上の法人代表者または個人事業主 (フリーランス・副業を含む) |
利用限度額 | 500万円~5,000万円 |
インビテーション | 不明 |
マネーフォワードビジネスカードは、年会費が永年無料でかつ与信審査がないため、審査が不安な個人事業主でも確実に作ることができると言えます。また、「後払いオプション」をあとから申し込むことによって、手数料無料の後払いができる点も大きなメリットであると言えます。
〈特典〉
・一か月あたりの決済額に上限がないため、決済事情が原因で事業活動の制約がない
・一取引あたり最大5,000万円の高額決済が可能
・「マネーフォワード クラウド」と連携することができ、リアルタイムで取引データを取得して会計業務を大幅に効率化
・「証憑・メモ添付機能」の無償提供、電子帳簿保存法に則って保管が可能
・不正利用の防止能力になる「本人認証サービス(3Dセキュア)」
個人事業主がクレジットカード審査通過率を上げるポイント
開業届を出す
個人事業主は開業届を出しておくと審査通過の確率が高まります。開業届を出すと、自称ではなく正式な個人事業主として認められる、つまり正しい手続きを経たうえで事業を行っていることを証明できるため、信用力が増すのです。
また、個人事業主向けのカード審査では個人事業の営業年数(事業の継続性)もチェックされているため、ここでも開業届を提出していると有利に働きます。
必要最低限の限度額設定にする
クレジットカードの限度額は、必要最低限の金額で申し込むことで審査通過率が上がります。ただし、あまり低すぎる限度額を設定してしまうと、必要な時に支払いができなくなり、事業に支障をきたす可能性があるため、良い塩梅に設定することが重要です。
もし、必要最低限の限度額が分からない場合は、小規模事業者向けカードを選ぶことも1つの選択肢であると言えるでしょう。
属性の評価を上げる
法人用のカードでは、年会費が掛かるものが少なからずあり、利用限度額も一般的なカードより高いため、利用可能枠の下限を超えるだけの高収入がないと申込ができる資格がなく、割賦販売法という法律でも定められています。
※利用可能枠=( 年収-生活維持費-クレジット債務額 ) × 0.9
事業主であることを明確に示すことは勿論、高収入かつ安定収入であることも審査通過のポイントの1つであるため、属性を上げる(信用を高める)ことが大切になります。
クレヒスを構築する
クレヒスとは、クレジットカードやローンの利用履歴のことであり、これらの情報は信用情報機関が収集・管理(契約中あるいは契約終了後5年以内)しています。
どのような情報が当てはまるかというと、現在の未払いの有無や過去の遅延情報、自己破産などの債務整理の実施有無、借金や任意整理を踏み倒しの有無、6ヵ月以内で複数のカード申込みの有無、そしてしっかりとした利用実績があるかどうかです。
そのため、利用額超過や支払遅延を起こさないこと、長期間に渡って定期的に利用すること、一度に複数枚のクレジットカードには申し込まないことが重要であると言えます。
よくある質問
個人事業主でも問題なくカードは作れるのか?
法人用のカードと聞くと、会社などの法人のみに発行されるカードと勘違いされがちですが、個人事業主でも問題なく持つことができます。
法人用カードには「ビジネスカード」「コーポレートカード」「パーチェシングカード」があり、個人事業主や従業員20人以下の法人を対象としたビジネスカードが、個人事業主に適していると言えます。
個人事業主は開業前に法人用カードを作るべきなのか?
個人事業主の開業前に法人カードを作成しておく方が、法人用カードの審査を通過する上で有利に働くというメリットがあります。法人用カードの審査は、個人事業主の開業前と個人事業主の開業後で審査の基準が異なるため、安定した収入や勤続年数を証明できる開業前に作成するようにしましょう。
まとめ
ここまで、個人事業主向けのクレジットカードや選び方などについてご紹介しました。
個人事業主として独立しているからと言って、決してクレジットカードを持てないというわけではなく、そのような方に特化したものもあります。
年会費や利用用途に合った特典、利用限度額などを比較した上で、自分の用途にあったクレジットカードを選び、効率的に事業が行えるようにしましょう。