【最新版】空港ラウンジを使えるおすすめ法人カード6選!選び方も紹介

法人カードの中には、空港ラウンジ特典が付帯するものがあります。飛行機を使って出張に行く機会が多い方にとって、特に重宝する特典です。
ただし、一言で「空港ラウンジ」といっても3種類あり、カードによって利用できる空港ラウンジが異なります。さらに、空港ラウンジ内で受けられるサービスや利用の条件もカードごとに異なるため、導入の際はよく比較検討しましょう。
本記事では、空港ラウンジの種類や受けられるサービス例について詳しく解説します。空港ラウンジ特典が付帯するおすすめの法人カードも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
法人カード所有者が使えるラウンジは3種類ある
法人カードの所有者が使えるラウンジは、主に3種類あり、それぞれの特徴が異なります。ここでは、3種類の空港ラウンジの特徴を解説します。
なお、すべての法人カード所有者が空港ラウンジを使えるわけではありません。一般的に、ゴールドランク以上の法人カードに空港ラウンジ特典が付帯するケースが多いです。
ただし、一部ゴールドランクでなくても、空港ラウンジを使える法人カードがあります。法人カード次第で利用条件が異なるため、導入前に確認しておきましょう。
カードラウンジ
カードラウンジとは、クレジットカード会社が運営している空港ラウンジのことです。ドリンクや充電コンセント、Wi-Fiなどが用意されていることが多く、搭乗前にくつろいだり仕事をしたりして過ごせます。
なお、カードラウンジは、対象のクレジットカードを持っていない人でも料金を支払えば利用できます。料金は空港ラウンジによりますが、1,000円〜3,000円程度が一般的です。使い心地が気になる方は、クレジットカードの契約前に一度使ってみるのもおすすめです。
航空会社ラウンジ
航空会社ラウンジとは、ANAやJALなどの航空会社が運営しているラウンジです。
基本的には、ファーストクラスの利用者や、条件を達成したプレミアム会員しか利用できません。カードラウンジと異なり、お金をその場で払えば利用できるわけではないため、注意が必要です。
サービス内容は運営や場所によって異なりますが、アルコールを含むドリンクや特製のパン・おにぎり・スープなどの軽食を無料で楽しめることが多いです。
基本的に、空港の制限区域内や飛行機の搭乗口付近に位置している点も魅力です。搭乗時間になれば、サッと移動してすぐに飛行機に乗れるため、搭乗前の時間を無駄なくゆっくりと過ごせます。
プライオリティ・パス会員向けのVIPラウンジ
3種類目は、プライオリティ・パス会員だけが利用できるVIPラウンジです。
プライオリティ・パスとは、国内外1,600ヶ所以上の空港ラウンジを使える、会員制サービスのことです。プライオリティ・パス会員向けの空港ラウンジは、他よりもサービスが充実している傾向にあります。
なお、プラチナランク以上の法人カードには、特典の1つとしてプライオリティ・パスが付帯することが多いです。
プライオリティ・パスが付帯する具体的なカードは、以下を参照してください。
プライオリティ・パス付帯の法人カード7選比較|空港ラウンジを快適に利用する方法
空港ラウンジで受けられるサービス例
空港ラウンジでは、さまざまなサービスを受けられます。ここでは、空港ラウンジで受けられるサービスの代表例を紹介します。
Wi-Fiや電源を使って快適に過ごせる
空港ラウンジでは、Wi-Fiや電源など、インターネットを快適に使うための環境が整っています。搭乗前の時間を使って効率的に仕事ができるため、多忙なビジネスマンにとっては特に便利です。
中にはセキュリティ対策がされた有線LANやiPad、コピー機などが使える空港ラウンジもあります。ネットを繋いでも情報漏洩の心配がない・紙で必要な資料を用意できるなどのメリットがあり、さらにビジネスがスムーズになるでしょう。
フリードリンク・軽食を楽しめる
フリードリンクや軽食が用意されているラウンジもあります。ソフトドリンクだけでなく、アルコール飲料が無料で提供されるケースもあり、仕事が終わってからの時間で息抜きしたい場合に適しています。
また、仕事をしながら小腹を満たしたり、ドリンクでリフレッシュしたりということも可能です。出張時に食事のタイミングが上手く取れそうにない場合も空港ラウンジで軽食を摂れるため、多忙なビジネスマンにとっては助かるサービスといえます。
新聞・電話ブース・シャワー室などが用意されている
空港ラウンジには新聞や雑誌、シャワー室などが用意されているケースもあります。
置いてある新聞や雑誌は、自由に閲覧できます。時間つぶしになるだけでなく、隙間時間で世間のニュースに目を通すことでビジネス上の話にも活かせるでしょう。
また、オンライン会議用の個室や電話ブースが備わっているところもあります。ブースは隔離されているため、情報漏洩のリスクを抑えつつ、ミーティングや商談を進めることが可能です。
さらに、シャワー施設やマッサージ機を無料で使える空港ラウンジもあります。特に、フライト時間が長い場合は体が疲れやすいため、上手く活用することでリフレッシュできるでしょう。
空港ラウンジを使える法人カードの選ぶ際の比較基準
空港ラウンジ特典がついている法人カードは多数あるため、どれを選ぶか迷っている人もいるでしょう。ここでは、空港ラウンジを使える法人カードの選ぶ際の比較基準を紹介します。
利用できる空港ラウンジの数・種類
法人カードによって、利用できる空港ラウンジの数や種類は異なります。国内の主要空港のラウンジのみ対応しているカードもあれば、海外のラウンジも幅広く使えるカードもあります。
まずは、空港ラウンジが付帯するカードを選ぶにあたり、どの空港のラウンジを年に何回使うかをきちんと考えましょう。例えば、国内出張がほとんどと予想できる場合は、海外の空港ラウンジ利用権が充実しているカードを無理して選ぶ必要はありません。
なお、「年2回まで」などの回数制限が設けられている法人カードもあるため、利用条件についても事前に確認しておきましょう。
同伴者の利用条件
同伴者の空港ラウンジ利用条件も、法人カードを選ぶ際に確認すべきポイントです。
法人カードによっては、カード所有者本人だけでなく、同伴者も無料で空港ラウンジを使えます。従業員や家族と共に空港ラウンジを使いたい場合は、同伴者も無料になる法人カードがおすすめです。
一般的には、プラチナランク以上の法人カードが同伴者無料になるケースが多いです。しかし、カードによっては他のランクでも同伴無料となるケースがあります。また、「〇人まで無料で利用可能」などの条件がついている場合もあるため、慎重に確認してください。
なお、法人カードの所有者とは、基本的に名義人である代表者のみを指します。従業員は所有者の範囲に含まれず、同伴者扱いになるため、誤認しないよう注意してください。
プライオリティ・パスの有無
海外出張の機会が多い人は、プライオリティ・パス特典が付帯している法人カードを選ぶのがおすすめです。プライオリティ・パスとは、空港内にあるプライオリティラウンジを利用できる会員制プログラムのことです。
プライオリティラウンジは国内外に1,600カ所以上あり、ラグジュアリーなサービスを受けられます。出張の機会が多いビジネスマンにとって、搭乗前の時間を快適な環境で過ごせると好評です。
ただし、プライオリティ・パスが付帯する法人カードは、年会費が高い傾向にあります。導入の際は、コストとのバランスを踏まえて検討してください。
旅行損害保険の有無
出張の機会が多い人は、空港ラウンジ特典以外にも旅行損害保険に着目して、法人カードを選ぶのがおすすめです。旅行損害保険が付帯していれば、旅行時に起きたトラブルに対して補償を受けられます。
旅行損害保険の具体的な内容は、カードによって異なります。国内・海外両方の損害保険が付帯するカードもあれば、国内のみに対応しているカードもあります。また、保険の補償範囲やサポート内容、限度額もカードによって異なるため、導入前に確認しておきましょう。
空港ラウンジを使えるおすすめ法人カード6選
空港ラウンジの特典が付帯する、具体的なおすすめカードを解説します。それぞれ利用できるラウンジの種類が異なるため、前述したラウンジのうちどれを利用できるのか確認しておきましょう。
また、空港ラウンジ関連の情報だけでなく、年会費などその他の条件も重要です。さまざまな項目のバランスを踏まえて、自社に合う法人カードを選んで導入を検討してください。
アメックス・ビジネス・ゴールド・カード

【基本情報】
年会費 | 49,500円(税込) |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス |
追加カード | 付帯特典なし:年会費無料(※) 付帯特典あり:年会費13,200円(税込) |
ETCカード | 年会費無料(発行手数料なし) |
ポイント還元率 | 0.3~1.0% |
申し込み条件 | 20歳以上会社経営者 または 個人事業主 |
空港ラウンジ特典 | 国内外対象空港の空港ラウンジ利用可能 ※同伴者は1名まで無料 |
旅行損害保険 | 国内:最高5,000万円の補償 海外:最高1億円の補償(追加カードは最高5,000万円の補償) |
利用限度額:一律の制限なし
アメックス・ビジネス・ゴールド・カードは、高いステータス性と充実した特典で、ユーザーから評価されています。
所有していると、国内の主要空港とハワイ ホノルルの空港内にある空港ラウンジを無料で利用できます。同伴者も1名のみ無料で利用可能です。
他にも豊富に特典が付帯しますが、特にホテルやレストラン系の優待特典が多く、移動先での宿泊や食事がお得になります。そのため、出張だけでなく接待でもコストが抑えやすくなっており、便利な1枚です。
アメックス・ビジネス・ゴールド・カードについての詳細は、以下の記事をご覧ください。
「アメックスビジネスゴールドカードを徹底解説!ポイント還元・限度額・特典など」
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス

【基本情報】
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:33,000円(税込) |
国際ブランド | American Express |
追加カード | 3,300円(税込) ※最大9枚まで発行可 |
ETCカード | 最大5枚まで発行可 |
ポイント還元率 | 最大:1.125% |
申し込み条件 | 個人事業主・経営者安定した収入がある方 |
空港ラウンジ特典 | プライオリティ・パス付帯 |
旅行損害保険 | 国内:最高5,000万円の補償 海外:最高1億円の補償(追加カードは対象外) |
与信枠:最大950万円
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、年会費33,000円(※)でプライオリティパスが付帯している点が大きな特徴です。
一般的に、プライオリティパスが付帯するのはプラチナランクのカードとなっており、30,000~50,000円程度の年会費がかかることが多いです。
よって、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、プライオリティパスが付帯するプラチナカードでありながら、リーズナブルな1枚だと言えます。
プライオリティパスで使える空港ラウンジは、国内だけでなく海外のさまざまな場所にあります。そのため、国内外を問わず出張の機会が多く、海外の空港ラウンジも併せて使いたい人向けのカードです。
セゾン・プラチナビジネスについての詳細は、以下の記事をご覧ください。
「セゾン・プラチナビジネスを徹底解説!限度額・審査・特徴を紹介」
ラグジュアリーカード チタン

【基本情報】
年会費 | 55,000円(税込) |
国際ブランド | Mastercard |
追加カード | 16,500円で発行可能 ※4枚まで |
ETCカード | 年会費無料(発行手数料なし) |
ポイント還元率 | 1.0% |
申し込み条件 | 20歳以上(学生不可) |
空港ラウンジ特典 | プライオリティ・パス付帯 ※同伴者は一回35米ドルで利用可能 日本国内と韓国、ハワイの主要空港ラウンジは無料で利用可能 ※同伴者1名まで無料 |
旅行損害保険 | 国内:最高1億円の補償 海外:最高1億2,000万円の補償 |
ラグジュアリーカード チタンは、ステータス性が高くリアルカードは高級感のある金属製になっています。
プラチナランクという位置づけではありませんが、特典や扱いは一般的なプラチナカードと同等です。プライオリティ・パスも付帯しており、国内外問わず空港ラウンジを利用したい人におすすめです。なお、同伴者は有料となるため注意してください。
他にも、ポイントの基本還元率が1%と高水準であったり、24時間365日のコンシェルジュサービスを受けられたりなど、特典が充実しています。そのため、ラウンジを含めた特典の充実度を重視したい場合や、ステータス性が高いカードを導入したい場合におすすめです。
ラグジュアリーカード チタンについての詳細は、以下の記事をご覧ください。
「ラグジュアリーカードチタンとは?特徴や評判・注意点などを徹底解説」
ダイナースクラブビジネスカード

【基本情報】
年会費 | 27,500円(税込) |
国際ブランド | ダイナースクラブ |
追加カード | 無料(4枚まで発行可能) ※3,4枚目の追加カードは、5,500円/年の維持コストあり |
ETCカード | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0%(有効期限なし) |
申し込み条件 | 法人、団体等の代表者・役員または個人事業主 |
空港ラウンジ特典 | プライオリティ・パス付帯 ※海外空港ラウンジは年10回まで無料 |
旅行損害保険 | 国内・海外:最高1億円の補償 ※追加カード会員は最高5,000万円 |
ダイナースクラブビジネスカードは、ステータス性が高く、プラチナランクのカードと同水準のサービスが付帯している点が特徴です。
プライオリティ・パスも付帯しており、年間10回まで無料で空港ラウンジを使えます。回数制限があるため、頻繁に出張に行く場合は慎重に検討してください。
他にも「一休.com特別優待」「国内クラブホテルズ・旅の宿」など、宿泊施設がお得になる特典も充実しています。
また、ポイントの有効期限がないのも魅力です。ポイントを使ったり貯めたりする際、有効期限を気にする必要が無いため、無理なくポイントを貯められます。
ダイナースクラブビジネスカードについての詳細は、以下の記事をご覧ください。
「ダイナースクラブビジネスカードとは?特徴やメリット、注意点を徹底解説」
JCB Biz ONE ゴールド

【基本情報】
年会費 | 5,500円(税込) 初年度無料 ※年間100万円以上利用で翌年度も無料 |
国際ブランド | JCB |
追加カード | 発行不可 |
ETCカード | 無料で1枚発行可 |
ポイント還元率 | 1.0%~10.5% |
申し込み条件 | 法人代表者または個人事業主 ※カード使用者は20歳以上の方が対象 |
空港ラウンジ特典 | 国内の主要空港、ハワイ、ホノルルの国際空港内のラウンジが無料 ※同伴者は有料で利用可能 |
旅行損害保険 | 付帯無し |
利用限度額:最大500万円
JCB Biz ONE ゴールドは、JCBが提供する個人事業主に特化したカードです。国内の主要空港およびハワイ ホノルルの国際空港内にあるラウンジを、無料で使用可能です。そのため、国内の出張が多い方に適しています。
年会費が5,500円とリーズナブルな価格に設定されており、独立したての個人事業主も導入しやすいでしょう。さらに、年間100万円以上利用で、翌年度の年会費が無料になります。
また、JCBの法人カードは基本的にポイント還元率が0.5%ですが、Biz ONEシリーズは1.0%となっています。コストを抑えつつ空港ラウンジを使える法人カードを導入したい人におすすめです。
JCB Biz ONE ゴールドについての詳細は、以下の記事をご覧ください。
「JCB Biz ONE ゴールドを徹底解説|年会費やポイント還元率など」
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド

【基本情報】
年会費 | 通常5,500円(税込) ※年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください |
国際ブランド | Visa・Mastercard |
追加カード | 18枚まで発行可能 パートナー会員:永年無料 |
ETCカード | 初年度無料550円(税込) /年 前年度に利用があれば年会費無料 |
ポイント還元率 | 0.5% 最大1.5%還元※ ※三井住友のプライベートカードを契約することにより可 |
申し込み条件 | 満18歳以上の法人代表者、個人事業主の方 ※高校生は除く |
空港ラウンジ特典 | 国内の主要空港、ハワイ、ホノルルの国際空港内のラウンジが無料 ※同伴者は有料で利用可能 |
旅行損害保険 | 国内・海外:最高2,000万円 |
利用可能枠:~500万円
※所定の審査がございます
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドは、国内の主要空港と、ハワイ ホノルルの空港内にあるラウンジを無料で利用可能です。ただし、無料であるのは代表者のみで、同伴者は有料である点に注意してください。
年会費も5,500円とリーズナブルであるため、年会費を抑えつつ、国内の空港ラウンジをメインに使いたい人におすすめです。
また、プライベートで三井住友のカードを持っている場合、ポイント還元率が1.5%にアップします。そのため、すでに個人的に三井住友の個人カードを使っているという場合にも適しています。
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドについての詳細は、以下の記事をご覧ください。
「三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドとは?特徴やメリット、注意点を徹底解説」
まとめ|法人カードを発行して空港ラウンジを上手に活用しよう!
空港ラウンジ特典が付帯する法人カードは、飛行機を利用する出張が多い企業にとって、便利な存在です。カードを導入する際はラウンジについての条件も確認しつつ、より自社に適したものを選ぶと良いでしょう。
ただし、一口に空港ラウンジといっても、種類やサービス内容、利用できる空港などはさまざまです。
自社の出張の頻度や場所を具体的にイメージして、もっとも便利に使える状態を検討してカードを選定しましょう。自社に合う法人カードを選べれば、出張を始めとするビジネス活動がより快適になるでしょう。